黒星病をなんとかしたい!(自分用年間計画)
今年うちの庭で、もっとも大変だったことの一つが黒星病!
マルチングしても、薬撒いても、雨が降った途端にあとからあとから発生。
せっかく花が咲いても葉っぱがみすぼらしい…
せっかく花が咲いても葉っぱがみすぼらしい…
正直、心が折れましたorz
…というわけで、ちょっと本気で黒星病に取り組もうかと。
で、本を読んだり、ネットで調べたり。
来年の黒星病撲滅(←言い過ぎ)に向けて、自分用に計画を立ててみた。
来年の黒星病撲滅(←言い過ぎ)に向けて、自分用に計画を立ててみた。
◎黒星病の発生メカニズム
まずは、敵を知ることから!
黒星病の菌は土中に潜んでいるので、完全に取り除くことは不可能。
庭植えのバラは必然的に菌の上に植えているようなもの。
庭植えのバラは必然的に菌の上に植えているようなもの。
雨が降ると雨水が跳ね上がり、雨水を介して土から葉っぱへ菌が付着して感染する。
よって、温室など雨が当たらないところで育てると黒星病はほとんど発生しない。
よって、温室など雨が当たらないところで育てると黒星病はほとんど発生しない。
黒星病は、葉っぱに黒点を認めてから対処しても手遅れで、その時点で薬を撒いてもやがて黄色くなり落葉する運命。
また、黒点を認めたら周囲の葉にも感染していると考えて良い。
落ちた葉っぱにも菌が潜んでいるので、そのままにしておくとそれがさらに感染源になる。
また、黒点を認めたら周囲の葉にも感染していると考えて良い。
落ちた葉っぱにも菌が潜んでいるので、そのままにしておくとそれがさらに感染源になる。
つまり、黒星病の季節(4~11月)になる前から予防対策をする事が大事!
◎株の充実化
基本的なことだが、病気に強い健全な株を育てることが地道だが有効な方法。
そのためには肥料切れを起こさせないように注意。
かといって、やり過ぎは肥料焼けするのでダメ!
肥料はチッ素過多にならないようバランスよく施す。
そのためには肥料切れを起こさせないように注意。
かといって、やり過ぎは肥料焼けするのでダメ!
肥料はチッ素過多にならないようバランスよく施す。
10月以降に黒星病になってしまったら、あえて病気の葉っぱは落とさず、できるだけ光合成させ株の充実化を図る。
ところで、若い葉はワックス効果のある保護皮膜に覆われて雨水を弾くため、黒星病が発生しないという特徴がある。
よって、花がらを早めに切って、常に新芽が出るように管理する。
よって、花がらを早めに切って、常に新芽が出るように管理する。
◎感染源の防除
冬の剪定の時期に古い葉はすべて取り去り、葉からの感染源をなくす。
取り除いた葉っぱはすべて処分。
取り除いた葉っぱはすべて処分。
雨の跳ね返りが葉っぱに届かないように、低い位置の枝葉は切り、伸びた枝も上の方に誘引する。
湿気を好むので、枝が混み合わないように剪定し、風通しを良くする。
湿気を好むので、枝が混み合わないように剪定し、風通しを良くする。
生育期間中は雨が跳ね返らないようにマルチングし、株元を清潔にする。
低いところに出てきた枝葉は、心を鬼にして容赦なく切っていこうかね。
低いところに出てきた枝葉は、心を鬼にして容赦なく切っていこうかね。
◎薬剤散布
もっとも大事なのが薬剤散布。
黒点が発生してから薬を撒いても手遅れなので、発生前~落葉するまで定期的に行う(2~11月)。
黒点が発生してから薬を撒いても手遅れなので、発生前~落葉するまで定期的に行う(2~11月)。
方法は、耐性を獲得しないように2種類以上の異なる系統の殺菌剤をローテーションで散布する。
薬剤の種類毎に年間使用回数上限(4~8回/年)が決められているので注意。
薬剤の種類毎に年間使用回数上限(4~8回/年)が決められているので注意。
1回の散布で2週間くらい効果が持続するので、2週間毎に10か月間散布するとして…
Σ20回散布@@
Σ20回散布@@
…ってことは、少なくとも5種類以上は必要ってことか。
夏場にダコニールを使わなくていいようにプラン立てればいいね。
夏場にダコニールを使わなくていいようにプラン立てればいいね。
予防薬:
●フルピカ:全生育期間中使える、最新薬で高価だが効果も高い、アニリノピリミジン系
●ダコニール:優れた効果を持つが夏場は薬害を生じやすい、有機塩素系
・オーソサイド:効果はやや劣るが夏場に使える、有機塩素系
・エムダイファー:有機硫黄系
・ジマンダイセン:有機硫黄系
・サンヨール:有機銅系
●フルピカ:全生育期間中使える、最新薬で高価だが効果も高い、アニリノピリミジン系
●ダコニール:優れた効果を持つが夏場は薬害を生じやすい、有機塩素系
・オーソサイド:効果はやや劣るが夏場に使える、有機塩素系
・エムダイファー:有機硫黄系
・ジマンダイセン:有機硫黄系
・サンヨール:有機銅系
予防治療薬:
●バイコラール:総合薬で広域に使える、EBI系薬剤
・マネージ:全生育期間中使える、EBI系薬剤
●トリフミン:全生育期間中使える、EBI系薬剤
・サルバトーレ:全生育期間中使える、やや効果が劣る、EBI系薬剤
●ラリー乳剤:最新の初期治療薬、EBI系薬剤
・サプロール:EBI系薬剤
・ベンレート:全生育期間中使える、ベンゾイミダゾール系薬剤
●トップジンM:全生育期間中使える、ベンゾイミダゾール系薬剤
●バイコラール:総合薬で広域に使える、EBI系薬剤
・マネージ:全生育期間中使える、EBI系薬剤
●トリフミン:全生育期間中使える、EBI系薬剤
・サルバトーレ:全生育期間中使える、やや効果が劣る、EBI系薬剤
●ラリー乳剤:最新の初期治療薬、EBI系薬剤
・サプロール:EBI系薬剤
・ベンレート:全生育期間中使える、ベンゾイミダゾール系薬剤
●トップジンM:全生育期間中使える、ベンゾイミダゾール系薬剤
そして、意外と大事なのが展着剤。
殺菌剤に混ぜて散布すると薬が長持ちして効果が上がる。
殺菌剤に混ぜて散布すると薬が長持ちして効果が上がる。
目的に合った特徴を持つ展着剤選びが重要だが、同じ効果を持つ展着剤を同時に使うと薬害が出やすいので注意。
薬剤自体に展着剤が入っていることもあるので確認も忘れずに。
薬剤自体に展着剤が入っていることもあるので確認も忘れずに。
黒星病予防の場合は雨水を弾くワックス効果のある展着剤(アビオンE)が理にかなっており、他の展着剤と組み合わせると良い。
うどんこ病(新芽に感染する)予防も考慮して新芽にも付着するスカッシュ、治療薬を使う時のアプローチ、の3種類用意しとけばいっか。
うどんこ病(新芽に感染する)予防も考慮して新芽にも付着するスカッシュ、治療薬を使う時のアプローチ、の3種類用意しとけばいっか。
●アビオンE:ワックス効果のある皮膜を作るが新芽に付着しにくい、パラフィン+乳剤
●スカッシュ:皮膜を作り新芽にも付着する、ソルビタン脂肪酸エステル
・ニーズ:皮膜形成と固着性に優れる、最新の展着剤、陽イオン界面活性剤
・ダイン:付着性に優れる、非イオン界面活性剤
●アプローチ:浸透移行性を持つ、薬の粒子が細かくなり葉の中に吸収されやすい、治療薬に使うと効果的
●スカッシュ:皮膜を作り新芽にも付着する、ソルビタン脂肪酸エステル
・ニーズ:皮膜形成と固着性に優れる、最新の展着剤、陽イオン界面活性剤
・ダイン:付着性に優れる、非イオン界面活性剤
●アプローチ:浸透移行性を持つ、薬の粒子が細かくなり葉の中に吸収されやすい、治療薬に使うと効果的
◎黒星病に罹った時の対処
病気になったらできるだけ葉を取り除いて処分し、治療薬として使える殺菌剤を散布する。
ただし、黒点が出てしまった葉っぱに効果はない。
感染が疑われた時(周囲に黒星病が発生した時)に使えば良いってことかね。
ただし、黒点が出てしまった葉っぱに効果はない。
感染が疑われた時(周囲に黒星病が発生した時)に使えば良いってことかね。
葉を取り除くと丸坊主になってしまうほど病気が広がってしまった場合は、軽症の葉を残し、新しい芽が出たら入れ替えていくようにする。
…と、こんな感じか?
まー、今年の経験で「バラは丸坊主になっても枯れない! 」ってことがわかったので(バラ強い!ブラボー^^ノ)!
上手くいかなかったらまた工夫すれば良いんだしね!
気楽に頑張ることにします^^ ←今ひとつ本気度が感じられないw
上手くいかなかったらまた工夫すれば良いんだしね!
気楽に頑張ることにします^^ ←今ひとつ本気度が感じられないw
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